おかげさまで

おかげさまで


ここ最近、杉井先生の「こおろぎ」を読み直していますが、毎回、自分を見直しています。
今日も抜粋です。

「おかげさま」
30代半ばまでの私は、はっきりとは意識 していませんでしたがずっと自分で何とかし、自分で生きてきたと考えていた気がします。会社をやっていても、「儲けよう!」「契約を取ろう !」と考えてきましたが、実際には「契約を取ろう !」と私がどんなに努力したところで、お客様に決めていただくしかない訳ですし、私一人がどんなに息巻いたところで、社員さん達が頑張ってくれないことにはどうにもならないのです。
そう考えると、昔の人達は自分の非力さをよく知っていたのでしよう。「お母さんは、お元気ですか?」と尋ねられたり「儲かっていますか?」と尋ねられたとき、その人がお客様でなくても、その本に特にお世話になっていなくても「おかげさまで」という言葉を使っています。自分で契約を取ったと思っている人はお客様に対する感謝が少なく、お客様を低く見ているかも知れないのです。私など自分の心臓でさえ自分の意志で動かしてはいないのです。
私は子供の頃、私の話を「そうか、そうか」と聴 くおばあちゃんに対して、「こんなことも知らないの?」と心の中で馬鹿にしていたところがありましたが、今日の自分を振り返ると、これまでたくさん失敗をし、自分でも自分は不完全だと知っているはずなのに、人から忠告をされると「うるさいなっ」と聞こうとしない私がいたりします。それでは自分が一番正しいと思っているのと同じではないでしょうか? そんなに正しかったらもっと違った人生を歩んでいたはずですね。本当に恥ずかしい限りです。
この「おかげさま」という言葉には、「人は自分では生きていない」「自分は非力なのだ」という日本人,知意がよく表れている気がします。なのに私はいい気になって、そうした古くから伝ある儀式や言葉を無視してきた気がするのです。

この文章を読んで、私も、どこかで傲慢になって、自分の力で生きている気になっているのかもしれないと思いました。

今日の写真のトマトも、社員さん達をはじめ、パートさん、家族、資材の仕入れ先、販売業者さん、お客様と、たくさんの方に関わってもらっているからこそ、出来上がっているし、販売することができています。

このおかげさまという概念を常に、自分の中に入れておきたいと思いました。

今、生きているのも、本当に自分一人では、何もできないのに、生かしてもらっています。

杉井先生は、30代で、この文章を書いています。
また、小学生の時には、聖書なんかも読んでいたそうです。

私は、40代になってようやくこうしたことの大切さがわかってきました。

気付くのが遅いですが、今からでも、素敵な生き方をしていきたいです。


 
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店舗情報

店名

まるたか農園

住所

〒431-2102
静岡県浜松市北区都田町1677-1

TEL

053-428-2693

営業時間

トマト販売、月水金、13時~15時 無人販売は、24時間 梨の直売シーズン中9:30~17:00

URL

http://marutakafarm.com

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